『落語哲学』のレスペクト力
落語と哲学をクロスさせて語った本。
こんなに著者が心躍る気持ちで書いている本を久々に読んだ。
「哲学で天才といえるのはヴィトゲンシュタインとニーチェである」という序文で始まる。中に出てくる本の引用を見ても、相当に幅広く読んでいるということがわかる。
プロなのだから当たり前といえば当たり前だけど……。
西田幾多郎の哲学がわからない。ああ、読んでおけばよかった。だれか共読してくれる人いないだろうか。
落語については、知っているはなしが半分強ぐらい。
たまたま落語の本をたくさん読んだあとでよかった。
今まで東京の落語家に興味が薄かったけど、志ん朝、志ん生を聞いてみたいという気持ちになる。聞いてないなんて人生の大損失だ、そんな雰囲気を感じた。
これだけある人のことをレスペクト出来る文章を、書けるようになりたい。