山水路考

本の記録です。

『落語哲学』のレスペクト力

落語と哲学をクロスさせて語った本。

こんなに著者が心躍る気持ちで書いている本を久々に読んだ。

 

「哲学で天才といえるのはヴィトゲンシュタインニーチェである」という序文で始まる。中に出てくる本の引用を見ても、相当に幅広く読んでいるということがわかる。

プロなのだから当たり前といえば当たり前だけど……。

西田幾多郎の哲学がわからない。ああ、読んでおけばよかった。だれか共読してくれる人いないだろうか。

 落語については、知っているはなしが半分強ぐらい。

たまたま落語の本をたくさん読んだあとでよかった。

今まで東京の落語家に興味が薄かったけど、志ん朝志ん生を聞いてみたいという気持ちになる。聞いてないなんて人生の大損失だ、そんな雰囲気を感じた。

これだけある人のことをレスペクト出来る文章を、書けるようになりたい。

 

 

 

落語―哲学

落語―哲学

  • 作者:中村 昇
  • 発売日: 2018/07/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)