山水路考

本の記録です。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

柳田國男を読み、図解する2日間/『遠野物語・山の人生』

遠野物語・山の人生 (岩波文庫) 作者:柳田 国男 岩波書店 Amazon 2021年度前半の輪読座は柳田國男。 月に2日間、柳田國男を集中して読み、図解する。これぐらいしないとなかなか読めない巨大な人物だということが読むプロセスでわかってきた。 民俗学者、方…

中国の面影。『霊山』

霊山 作者:高行健 集英社 Amazon ノーベル文学賞作家でありながら、一時期母国・中国では発禁になっていた高行健(ガオ・シンヂェン)の長編小説。 難解と前評判で聞いていたが、私にとっては心地よい読中感覚を感じる小説だった。 村上春樹にどこか似ている…

可笑しくてやがて凄し。『西南シルクロードは密林に消える』(高野秀行)

西南シルクロードは密林に消える (講談社文庫) 作者:高野秀行 講談社 Amazon 1日で一気読み。 著者は早稲田大学探検部卒業。若き日に立てた志、 「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを 面白おかしく書く」というモットーを全うした紀…

『虚数の情緒』吉田武

数学ブーム。この本もおもしろい。 第二部1章自然数 数の始まり 途中まで読む。 おもしろいところはついつい子どもにしゃべる。 虚数の情緒―中学生からの全方位独学法 作者:吉田 武 東海大学出版会 Amazon

『数学であそぼ。』絹田村子

なぜか空前の数学の本ブームが到来している。 『数学であそぼ。』は、神童と言われて京都の「吉田大学」に入ったものの一日目にして数学の授業のわからなさに、2年間キャンパスに足を踏み入れることができなくなった主人公が、卒業を目指して数学の道を歩き…

『まんが親』吉田戦車

20年ぶりに吉田戦車のマンガを読んでみた。 高校の時に脳天をぶち割られるほどショックを受けた。特に好きで記憶に残ってるのが、みっちゃんのママシリーズで、私の理想?のかあさん像のモデルの一部になっている。 まんが親(1) (ビッグコミックススペシ…

『星と伝説』野尻抱影

星と伝説 (偕成社文庫) 作者:野尻 抱影 偕成社 Amazon 見た目は少し渋いけど、子どもから小1から小2にかけて何度も「読んで」とリクエストのあった本。世界各国の星の伝説が収められている。 野尻抱影翁の文章は流れるようで、何度音読しても飽きない。 織…