カフェに行く鞄には本鰯雲/多読記(3)
朝、今日は30分集中して読みたい本があったので、自転車で10分のスタバへ行く。3年ぶりぐらいにラテを頼んでみた。
その本とは、イシス編集学校で知り合った病理医の小倉加奈子さんが書いた『おしゃべり病理医のカラダと病気の図鑑 人体サプライチェーンの仕組み』。
カラダと病気のあれこれが、「見立て」の技によって愉快明快に説明されている。うなる。真似したいとおもうところが多々あった。
コロナウィルスについてのニュースの見方も変わる。
検査一つとっても、非常に複雑なハナシなのである。
陽性だからといって100%感染したともいえない。あくまでそれは検査が陽性であったということ。もちろんその逆も起こりえる。
まず「どこまで健康? どこから病気?」から。
線引きは、見方によって変わる。
単純化するとこぼれ落ちることがたくさんある。
ニュースは人を守るためのものなのに、「単純化する誤り」によって肉体的、精神的、社会的にダメージをうけることがあっては本末転倒だ。
1章 健康と病気のアイダ考
2章 人体サプライチェーンの仕組み
3章 つながり、つらなる病態図解
4章 個人と社会、身体と精神のアイダ考
カラダの仕組みをもう少し深く知りたい。「学校に適応しないこと」は病気なのだろうか。そして、複雑なことにむかうことを恐れないようになりたい。今求めていることにぴったりとはまる一冊だった。